米ドルを売るとスワップがマイナスになるのは?
スワップというのは、2種類の通貨の売買によって発生するものであり、2国間の金利差調整のことを指します。
なので、金利の安い通貨を売って金利の高い通貨を買っているときには、その金利の差額分の受け取りが発生し、反対に金利の高い通貨を売って金利の安い通貨を買う場合には、金利の支払いが発生するのです。
昨今の金利情勢では、米ドル買い円売りの場合には、受け取りの金利が発生します。
反対に、米ドル売り円買いの場合には、支払いの金利が発生します。
売りポジションとは?
売りポジションというのは、外貨を買うのではなく、売ることから取引を始めること、また、実際に売り建てている外貨の金額のことをいいます。
売った通貨の金利が高い場合には、売りポジションを建てるとスワップポイントが差し引かれるので、証拠金の額が目減りするリスクがあります。
ただし、将来的に日本の金利水準が上昇し、売りポジションを建てた通貨の金利よりも高くなった場合には、反対にスワップポイントを確保できるようになります。
つまり、現在は外貨を買うことにより得られるスワップポイントですが、将来の金利動向如何によっては、その状況が逆転することもあり得るということです。
よって、FXで資産を運用する際には、実際に取引している通貨ペアの金利動向にも注意しておく必要があります。
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