プラチナ販売量増加の理由は?
プラチナの小売価格は、2001年10月には1g当たり1,600円台であったのが、2008年3月には過去最高値の7,500円台へと4.7倍も上昇しました。
しかしながら、その後は値下がりに転じ、2009年6月末時点では3,900円台と、1年3か月ほどで過去最高値の半値近くまで下落してしまいました。
ただし、ここでは割安感が強まり、プラチナ投資を始める個人投資家が増加したようです。ちなみに、ある地金商の2008年のプラチナ地金の販売量は、前年比で5倍以上に伸びたということです。
プラチナ価格の下落要因は?
プラチナの価格が下落したのは、世界的に需要が減退したからです。
もともとプラチナというのは、宝飾品や投資対象としての需要が強い「金(ゴールド)」とは違って、需要のおよそ70%を工業用途が占めています。
中でも自動車の排ガス浄化触媒としての用途が需要のおよそ40%にも達しており、好景気とともに世界の自動車生産が拡大したことが、今世紀に入ってからのプラチナ価格上昇の要因となっていました。
しかしながら、米国のサブプライムローン問題を発端とする世界同時不況により、自動車生産が激減したことから、2008年以降はプラチナ相場も下げ基調となったのです。
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