日本への投資と円高
円高ドル安になる要因には、輸出以外では、外国から日本に対する投資があります。
日本の景気がよくなって、日本の株がこれから値上がりしそうだと、外国の投資家たちが予想して、日本の株式への投資を増やせば、円に対する需要が増えます。
これは、外国人投資は、ドルやユーロなどの自分の国の通貨を円に替えてから、日本の株式を買わなければならないということです。
つまり、ドルやユーロを売って円を買うことになるのです。
このように、外国から日本への投資が増えことは、円高ドル安の要因になります。
日本の輸入が増えると為替レートはどうなりますか?
日本の輸入量が増えたり、輸入品の値段が上がったりして、輸入額が増えた場合には、為替レートは、円安ドル高の要因となります。
これは、通常、輸入代金はドルで支払われるので、輸入額が増えれば、それだけ輸入代金支払いのためのドルを用意しなければならないからです。
つまり、輸入企業が円をドルに替える、すなわちドルを買うということです。
海外への投資が増えると為替レートはどうなりますか?
アメリカの株式が上昇しそうだとか、金利が高いので日本で銀行預金するよりもアメリカで預金した方がよさそうだとか、投資家が判断すると、ドルの需要が増えることになります。
アメリカに投資をする際には、円を売ってドルに替えますので、この場合は円安ドル高要因になるのです。
このように、日本から海外への投資が増えると、円安ドル高になります。 |