どのような関係にあるのですか?
政府というのは、物価をバランスのいい状態に維持しようと心掛けます。つまり、物価を高すぎず、安すぎずというように。
しかしながら、物価は様々な要因によってバランスの悪い状態になってしまうことが多々あります。例えば、2008年後半にも、原油価格の上昇を受けて日本の物価は上昇しました。
物価が上昇するとは、言い換えれば「お金の価値が下がる」ということなので、例えば、100円で買えたハンバーガーが、200円出さなければ買えなくなってしまうことを意味します。
このことは、為替相場に大きな影響を及ぼします。
物価はどのように為替に影響を与えるのですか?
為替市場には「購買力平価」という考え方があります。
これによると、例えば、1個100円のハンバーガーが米国で1ドルだったとすると「1ドル=100円」ですが、日本の物価が上昇して同じハンバーガーが1個200円になったとすると「200円=1ドル」となりますので、一気にドル高が進んだと考えることができます。
ちなみに、このような不安定な通貨は、誰も持ちたくありませんので、物価が上昇するリスクは、為替相場では「売り材料」と捉えられるのです。 |