白金(プラチナ)の需要は?
1735年に発見された白金(プラチナ)は、金(ゴールド)に比べて歴史が浅く、需要が本格化したのも第二次世界大戦以降とされています。
最大の需要は、自動車の排気ガス浄化装置の触媒など工業用で、宝飾品としての需要は、金に比べると非常に小さくなっています。
ただし、工業用としては、環境対策に有効という見方から、自動車用触媒の需要が拡大しています。
なお、プラチナの年間供給量は金の10分の1程度にすぎないことから、この希少性こそが最大の魅力であるといわれています。
プラチナ相場のトレンドは?
プラチナの国際価格は、2006年には1347ドルの史上最高値をつけ、金より1年以上も早く1980年の高値(1045ドル)を更新しています。
さらに、2007年5月には1353ドルとその後も高値を更新するなど、歴史的な高値圏に突入してからも勢いは衰えていませんでした。
ただし、米国のサブプライムローン問題を発端とする世界同時不況により、自動車生産が激減したことから、2008年以降はプラチナ相場も下げ基調となっています。
プラチナと金の大きな違いは?
プラチナには金のような通貨としての側面はありません。なので、各国の中央銀行は、金を準備資産として保有していますが、プラチナを保有することはありません。この点については、金とは大きく異なります。 |