消費者物価指数とは?
消費者物価指数というのは、モノやサービスの価格が上昇したか、あるいは下降したかを示すものなので、これによって、その国の現在のインフレ率を測ることができます。
インフレ率の上昇は、通貨価値が総体的に下がるということですから、政府は利上げして市場に出回るお金の量を減らし、通貨価値を上げようとします。これは、お金の量が少なくなれば、必然的に価値が高まるからです。
逆に、インフレ率が低下すると、政府は利下げをして通貨価値を下げ、景気を上昇させようとします。これは、利下げが景気を上昇させようとする努力とみなされることから、今は経済が悪化しているのだなと判断され、その国の通貨が売られることになるからです。
上記の例外について
とはいえ、上記のシナリオは、あくまでも一例です。
例えば、米国において、インフレ懸念自体が経済の圧迫材料になっていると考えられている時には、コア指数が上昇してインフレ懸念が台頭すると、それだけでドルが売られたり、逆に、コア指数が下落してインフレ懸念が後退すると、ドルが買われたりするからです。
そういった意味では、消費者物価指数は、市場の視点や市場の問題点がどこにあるのかを確認しながら見ていかないと騙されやすい指標といえます。
総合全体指数とコア指数について
消費者物価指数には、総合全体指数とコア指数があるのですが、コア指数の方が相場に影響を与えます。
ちなみに、FRBやFOMCの金融政策会合においても、コア指数が参考にされます。 |