製造業指数の相場への影響は?
製造業指数のような先行指標は、トレンドの転換を示唆するケースが多いことから、相場に強く影響を与えます。
特に、ISM製造業景況感指数については、時期的にも、主要経済指標の中で最も早く発表されますので、注目度はさらに高まり、実際の景気に先行した結果が出ると言われています。
事実、ISM製造業景況感指数は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金利政策にも大きな影響を与えています。
ちなみに、米国の過去の金融政策においては、ISM製造業景況感指数が50%を下回った時には、これまで一度も利上げをしていません。
反対に、50%を大きく上回った時には、利上げによって金融引き締めを行うケースが多々見られます。
こうしたことからもわかるように、ISM製造業景況感指数は、相場の先行きを占う上で、有効かつ重要な指標であるといえます。
製造業指数と通貨の関係について
次のような関係にあります。
■製造業指数が上昇 ⇒ 景気拡大を示唆 ⇒ 外貨が流入 ⇒ 通貨高
■製造業指数が下落 ⇒ 景気後退を示唆 ⇒ 外貨が流出 ⇒ 通貨安 |