国際金価格と金鉱株ファンドの関係は?
国際金価格と金鉱株ファンドを比較したグラフを見ますと、金価格とほぼ連動する形で金鉱株の株価が上昇し、金鉱株で運用する金鉱株ファンドの基準価額もこの動きに沿って上昇していることがわかります。
ただし、基準価額の変動率は、金価格よりも金鉱株ファンドのほうが大きくなる傾向にあるようです。
日本で購入できる金鉱株ファンドは?
現在、日本で購入することができる金鉱株ファンドは、次のブラックロック・ジャパンが設定する3種類ですが、いずれも長期的には安定的な運用成績を上げています。
■ブラックロック・ゴールド・ファンド
⇒ 取扱証券会社や銀行は多いですが、手数料は異なります。
■ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンA
⇒ 外貨建て資産について為替ヘッジを行い、為替変動リスクを軽減しています。
■ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンB
⇒ 金埋蔵量や産金コストなどで割安銘柄を厳選してます。
なお、金価格が下落した2008年以降は、軒並み基準価額を大きく下げていますが、金価格の反転とともに上昇に転じ、同年12月から翌年1月には、基準価額が4〜5割近くもアップしています。
ちなみに、投信評価会社・モーニングスターの「月間基準価額上昇率ランキング」では、およそ1,500本の追加型投資信託の中で、上記の3本が1〜3位を独占するなど、再び注目を集めています。
ただし、金鉱という特定の産業に偏って投資するうえ、為替ヘッジのあるタイプを除けば、為替変動の影響を受けやすいことから、価格変動のブレが大きいことも事実です。
よって、これらに投資する際には、購入時期を分散するといった工夫も必要かと思われます。 |