金ETFにはどのような特徴がありますか?
金ETFの最大の特徴は、金価格に連動して価格が変動することです。金価格が上昇すれば金ETFの価格も上昇することから、購入時よりも高い値段で売却すれば、差益を得ることができます。
また、株式と同様に信用取引が可能なので、安い値段でカラ売りし、高くなったところで買い戻せば、同じように差益を狙うことができます。
つまり、金の現物売買とは異なり、上昇局面だけでなく、下降局面においても利益を得るチャンスがあるということです。
東証の金ETFと大証の金ETFとの違いは?
現在上場されている2種類の金ETFは、厳密にいうとその性質は異なります。
具体的には、大証の金ETFは、ロンドンの金価格に連動した投資成果を目指す債券で運用されており、金そのものには投資していません。
これは、上場当時にまだ現物の金を直接組み入れられなかったためです。
一方、東証の金ETFは、金地金の取引価格(ロンドン金値決め)に連動する仕組みになっており、現物の金が裏付けとなっていることから、信用リスクが低減されています。
機関投資家の金ETF組み入れ
海外では、年金資金が分散投資のために投資資金に金ETFを組み入れるケースが増えており、一時はそれが金価格を押し上げる要因にもなっていました。
なお、日本でも機関投資家が同じような動きを見せるなど、金ETFの残高は増加しています。
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