プラチナ価格の特徴は?
プラチナが発見されたのは1735年のことですが、プラチナは金(ゴールド)や銀をしのぐ美しい輝きを放つことから、発見されて以来、主に宝飾品として利用されてきました。
田中貴金属によりますと、プラチナの発見以来の総生産量はおよそ4720トンということですが、これは「金」の34分の1ほどであり、一辺6メートルの立方体におさまる程度に過ぎません。
これは市場規模が小さいということでもありますが、市場規模が小さいということは、需要と供給のバランスがわずかでも変動すると、価格が乱高下する可能性が高いということでもあります。
よって、プラチナETF投資は、金ETFよりも短期の取引に向いているといえそうです。
プラチナ需要が増えた理由は?
プラチナの需要が増えたのは、第二次世界大戦以降のことです。初めは石油精製の触媒として使用され、続いて宝飾品需要が増加しました。
また、米国のマスキー法など環境規制が設けられるようになってからは、米国、日本、ヨーロッパなどで、排ガス用触媒として用いられるようになりました。
プラチナ価格に影響を与える要因は?
プラチナ価格は、短期的には供給、需要とも横ばいであり、中長期的には供給は横ばい、需要は増加すると思われます。つまり、需要が供給を上回れば価格は上昇することになります。
プラチナにとって強弱の材料を加味しますと、おおまかな予測としては、プラチナ触媒にかわる画期的な方法が発明・発見されない限りは、自動車需要は復活し、超長期的にはプラチナ価格は上昇していく可能性が高いと思われます。 |